夜のとばりを裂いて
すっぴんパグがやってくる
くっきりライン、描いてないのに
「それアイラインですか?」と聞かれる
ちゃうわ、これ、 まぶたの造形 や
シャドウもハイライトも知らん
生まれながらに
目ヂカラぱっちり
塗るでもなく
整えるでもなく
ただ、存在している
わたしは天然
わたしは線
わたしは、まぶた界のレジェンドパグ
ティントに敗れし君よ
そのムラもまた、物語
気合いが空回りして
塗りすぎた夜も
その眉の奥に眠る
「天然」への憧れを、忘れるな
なあ、見てみ
このパグ
何もしてないのに、
決まっとるやろ?