ねじれたバナナの駒が並ぶ幻想的な将棋盤

無意味詩

🍌バナナ将棋詩(10詩まとめ)

バナナ将棋詩

──ねじれたバナナが見た、夢の対局──

1|ねじれたバナナが夢で見た将棋の対局

駒たちはすべてバナナだった。
将棋盤の香りは甘く、
角に置かれた王将は、
まだ青かった。

2|王将バナナのひとりごと

「詰んでいるのは
盤面ではなく、
この皮の内側かもしれぬ」

3|香車バナナの遠距離スナイプ

まっすぐ、ただまっすぐ。
意志はあるのに、
皮がもつれて着弾しない。

4|桂馬バナナのL字跳び事故

ピール音とともに跳んだ。
Lの字の途中で
思考がすべった。

5|角バナナの斜めな日々

正面からぶつかれない。
いつも斜に構えて
黄ばんだ哲学をこねている。

6|歩バナナの覚悟

一歩ずつ、しかない。
でもその一歩が、
成りへの道だった。

7|成りバナナの決意

「バナナとして生まれたが、
今日からはもう、
金の気持ちで生きていく」

8|飛車バナナの空中散歩

縦横無尽に滑空しながら、
皮だけが遅れてついてくる。

9|金バナナの包容力

すべてを包むような動き。
でも誰にも
包まれたことがない。

10|王バナナのエンディング

「ここで投了か。
いや、皮だけでも
まだ立っている」

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